昨今、幼少期や児童時期に発達障害の存在に気づかれずに大人になってから症状が発覚し苦労するという問題がたびたび話題になっていますが…
発達障害を抱える人は本来の症状だけでなく何かの「依存症」になりやすいという傾向もあるようです。
今回はそんな発達障害を抱える人が『依存症になりやすい』理由をまとめてみました。この問題はグレーゾーン、診断確定者に限らず発達障害の傾向がある人には当てはまるようですので気になった方は今回の内容を参考にしてみてください。
依存症は恐ろしい
依存症は『否認の病』といわれているらしく、その名前の通り周りから何を言われようとも本人は「自分は正常だ」と認めようとしないらしいです。
依存症の恐ろしいところは、自分では時間やお金のコントロールができなくなることですね。
依存になる対象がなんであれやめることができず大金をつぎ込んだり、永遠と続けてしまうという状態は周りにも迷惑をかけることになります。
「長時間ゲームを続け高額な電気代や使用料の請求を受ける」
「会社や学校に毎日のように遅刻する」
こんな状態が続いていてはまともな日常を送るのは難しくなっていきます。
依存症になる理由
そもそも依存症の定義として「楽しい」と感じて自らの意思で続けている場合は『依存』には当てはまらないようですのでその場合は別の症状として考えて下さい。
ドーパミンが少ない
「活力」や「快感」を出すためのドーパミンぐ少なくない傾向にあります。
そのため興味のない分野ではまったく報酬系が刺激されないといわれています。
要するに『ゲーム中』や『飲酒中』でないと「楽しい!」という気持ちにならないということです。
そのためドーパミンがでることに夢中になってしまい最終的に依存状態になってしまいます。
自制心が利かない
こちらもADHDの特性が強い人に多いものですが、
「思ったように行動したい」という衝動性が異常なまで高く自分の欲望に対するコントロールが全くききません。
そのため好きなものがあると我慢することが難しくいつまでも抜け出せない状態になってしまいます。
過集中やこだわりの強さによりやめられない
ADHDの症状の中には『過集中』と呼ばれるものがあります。
これは言ってしまえば超集中状態のようなもので一度この状態になると寝食を忘れ何時間でも作業に没頭してしまします。
またASDにはこだわりが強い特性により自分が納得いくまでとことんやり込んでしまうことがたびたび起こります。
こういった発達障害特有の症状により疑似的に依存症に近い状態になることもあります。
この状態が長時間続き自らの意思で続けるようになるとだんだんと依存症になるリスクが高まります。
生きにくさからの逃げ道を探して
発達障害に苦しむ人は少なからず前頭葉の発達が未熟なせいで、あらゆる面において健常者より劣っています。(学習・認知障害、判断・想像(創造)力の乏しさなど)
日常生活や学校・会社に適応できず常にストレスを抱えやすい状態にあるため、その状態を少しでも忘れるために依存してしまうようになります。
さいごに
今回は発達障害の特性がある人は依存症が併発しやすいというものをまとめましたが、
依存症は発達障害の有無に限らず「誰でもなる可能性がある病気」です。
一度でもなってしまうと自分だけでなく周囲にも迷惑がかかります。
依存症は自力で解決することはできないので早めに周りに助けをたり専門機関を受診することをおすすめします。
依存症になると自分だけじゃなく、
少なからず周りに迷惑をかけることになるので