まずはじめに、うつ病は自身の問題(心が弱い、努力不足など)によって引き起こされるものではありません。
当人の問題ではなく環境などの複数の要因が絡み合い結果として発症する病気です。
今回はそんな「うつ病」に なってしまった時、なりかけている場合に『何をするべきか』という内容をまとめたいと思います。
うつ病の原因
うつ病は『セロトニン』が低下することによって起こされるものと言われています。
セロトニンは情緒の安定やストレス応答の調整、睡眠の調整などに関与しているものですが、過度なストレスが加わった場合にセロトニンは減少していき、下がりすぎた場合にうつ病が発症するといわれています。
一番ストレスがかかりやすいといわれているのは変化が起こりやすい4月ですね。
進学や就職、転勤等による引っ越しなどにより環境が変わりストレスが普段より多くかかるという人も多いはずです。
うつ病になった時やるべきこと
休息
うつ病になるほど追い詰められてしまう人は『責任感が強い』傾向があるため、一言「休め」と言われても難しいと思います。
しかし、うつ病になってしまった時は休むのが一番重要なことです。
他の人が仕事などで働いているときに自分だけ休むというのは罪悪感があるかもしれませんが「今は休むことが仕事!」と考え休息することだけを意識しましょう。
「会社の仲間に迷惑をかけられない!」と思ってしまう気持ちもわかりますが、本格的に精神が疲れてしまう重度のうつ病になってしまい、数週間~数か月と会社を休み、長期間上司や同僚に迷惑をかけるよりは、数日の休みをもらってしっかり休んだ方が良いと思います。
十分な睡眠
うつ病の時は時間を気にせずにたくさん寝るのがオススメです。
うつ病はセロトニンが低下することで起きますが、睡眠はセロトニンの分泌を促すために必要な行動です。
うつ病になると睡眠障害も併発して、中々寝ることができないということもあるかと思いますが、そういった時はゆっくり湯船につかるなど身体をリラックスできる状態にしておくと効果的です。
瞑想する
瞑想はストレスの軽減に効果的です。
慢性的なストレスを抱えている場合、瞑想を行うことでリラックス状態を促しストレスホルモンの分泌を抑制する効果があるといわれています。
一人で悶々と考えすぎてしまうよりは、何も考えないように瞑想している方が精神的にも安定するので余裕がある場合は実践することをオススメします。
軽い運動をする
身体を動かす余裕がある人には軽い運動をするのがオススメです。
特に早朝に軽いウォーキングをするのがうつ病には効果的と言われています。
早朝にウォーキングをするとセロトニンが分泌されるため、下がってしまったセロトニンの補填をするのに効果があります。
ただ、無理に身体を動かすのは逆効果で「動かなければ!」ということがプレッシャーになってしまうこともあるので無理をしないで余裕をもって行うことが大切です。
食事に気を遣う
うつ病になってしまうと動くことが難しく食事をないがしろにしてしまいガチですが…うつ病の時こそバランスの良い食事が大切です。
逆にスナックやジャンクフードは摂取しすぎると精神によくない影響を与えるため絶対に避けるべきです。
どうしても料理をする余裕がない場合は、バナナがオススメです。
バナナはセロトニンの材料になりますので、うつ病に関係なく定期的に食べるようにするのが良いと思います。
楽しめることをする
うつ病の回復には趣味や楽しめることを持つことが大切になってきます。
人は基本的に1つのことしか集中できないので、楽しいことをしている間は他のことを考えなくてすみます。
これを続けることでマイナス思考が表に出てきにくくなるので気分転換をするのに最適です。
さいごに
今回はうつ病になった時にやるべきことを簡単にまとめました。
結論として健康的な生活習慣や自分が楽しいと思えることを全力で行いネガティブな思考に陥りにくくしましょう!ということですね。
本編にはいれていませんが、精神的に弱っているときはSNS等のメディアに触れないことも大切です。
さいごに改めて…
うつ病は心が弱いから発症するわけではありません。
自分が合わない場所で無理をして、限界を超えてしまった場合に起きる現象です。
自分のせいじゃない「むしろ環境が悪いせいだ!!」と開き直ってしまった方が精神的には楽かもしれませんね。