社会不適合はライフハッカー

発達障害で社会不適合な自分の考えやライフハックなどをまとめます。

発達障害の人は疲れやすいらしい

発達障害の診断を受けた人やグレーゾーンの方は

少なからず自覚があるかもしれませんが、

普通の人に比べて”疲れやすい”と感じることはありませんか?

どうやらその考えは間違いではなく、

実際に定型発達の人に比べて疲れやすいようです。

今回は『発達障害の人が疲れやすい』といわれる要因をいくつか紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

発達障害の人が疲れやすい原因

 

・環境に過剰適応している

 

 

「場の空気にあった内容の会話」

「靴紐を結ぶ」

「勉強や仕事に集中する」

一般の人はこうしたことを無意識に当たり前のようにやってのけます。

しかし、発達障害を抱える人はそう簡単にいきません。

頭や体をフル稼働させて、神経をすり減らすことでようやく最低ラインに到達します。

 

 

相手の表情・仕草・言葉などから情報を収集、分析し

頭の中でシミュレーションを重ね、最適な回答を見つけ出して発言する。

 

指の力加減がわからず

思わずきつく結びすぎてしまったり、

逆に手を話してしまったりとする中、加減を常に意識しながら紐を結ぶ。

 

壁の汚れや、外の天気に気を取られてしまう

それを無理矢理な意思力で手元の作業に戻す行為を繰り返し

仕事や勉強に取り組む。

 

 

このように膨大な意思力や精神力を使わなければ

まともに行動に移せないため、普通に生活しているだけでもかなりのエネルギーを消費し疲れてしまうのです。

 

 

 

・刺激に過敏である

 

発達障害を抱える人の中には感覚過敏症に苦しまされる方も多くいます。

通常では意識することのないレベルの音や光、

匂いだったととして過敏に感じ取ってしまうというのはかなり苦しいものです。

 

「発泡スチロールでできた服で運動している」

「炎天下の中、屋根も壁もないところで仕事や作業をしている」

いわば、こういった状況下で生活しているわけですから、

疲れてしまうのも当然というものです。

 

 

睡眠障害

発達障害を抱える人の多くは睡眠障害も同時に併発している場合が多いです。

その多さは、「そもそも睡眠障害が原因で発達障害になるのでは?」と考える学者がいるほどです。

疲れをとるために寝たいのに寝れない。

逆に10時間以上も寝てしまう。

このような生活が続いていると、

普通に生活をしているだけでも疲れてしまうのは当然といえます。

 

 

・発達性運動協調障害(DCD)

 

認知度が低いのでご存知ない方もいるかもしれませんが、

DCDというのは、簡単に説明すると「身体を動かすのが極端に苦手」という状態です。

力の入れ具合や調整をすることが苦手なために、

身体を効率よく動かすことができない。

そのために、余計に体力を使うことになり

普通に生活しているだけでも、疲労してしまうという結果につながります。

 

 

・集中しすぎる

いわゆる過集中という状態ですね。

 

興味のない分野などでは、

ケアレスミスや失敗を繰り返す傾向の強い発達障害の人が

唯一興味がある分野に関しては、驚くほどの集中力を発揮し何時間も作業し続ける状態です。

 

この状態になると

周囲のことが目に入らなくなり、

休憩すら忘れて作業を続けてしまうため、知らず知らずのうちに疲れてしまうというわけです。

 

 

※最近までこの過集中はADHDの特性だと思っていましたが、どうやらASDの特徴みたいですね。

こだわりが強いために起きる状態だとか。

本当のADHDは興味がある分野だったとしても、気が散ってしまうようです。

 

 

・ポップコーン現象

 

思考や行動のコントロールをするのが難しく

次々と行動に移したり、別のことを考えたりしてしまう。

元の作業に戻る場合は、かなりの精神力が必要になり消耗してしまう。

思い立ったことに行動を移すにしても

後先考えずに次々と作業をするため、変なところで体力を消耗してしまう。

 

こうした人は、日常的に消費されるエネルギーが他の人よりも多いので

周りと比べて疲れやすいと感じることになります。

 

 

・効率よく考えることができない

 

発達障害の人は、総じてワーキングメモリーが狭い傾向にあり

多くのことを同時に考えたり記憶しておくことができません。

そのため、複数のことを同時にこなさなければいけない仕事では、

かなり脳を酷使することになり疲れにつながります。

 

 

・自身のなさから体力を余計に消費してしまう

 

発達障害の症状に悩まされる人は、

多かれ少なかれ、毎日失敗を繰り返しています。

そのため、

「問題がなかったか?」

「ミスがなかったか? 」

そればかり考えるようになり、精神的に疲れてしまったり、

何度も自分の作業の確認を繰り返して疲れてしまうということも起こります。

 

 

さいごに

 

今回は、「発達障害の人が疲れやすい要因」について書いていきました。

発達障害を抱える人は、どれだけ努力してもできないことはできません。

なので自力で無理をし続けるのではなく

やり方や考え方、使う道具を変えてなるべく無理をしないようにしていくのが重要です。

自身をすり減らして作業するのと

道具を活用して楽に終わらせる

どっちが良いかなんていうまでもありませんからね。